ベニカはどれを選べばいいの?殺菌殺虫剤の成分・効果・使い方を比較

家庭菜園やガーデニングを楽しむ皆さん、植物を育てる中で病害虫の対策に悩んだことはありませんか?
ホームセンターに行くと、多くの農薬が並んでいて、どれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。
特に「ベニカ」シリーズは種類が豊富で、名前も似ているため、選択に困ることも多いと思います。

そこで今回は、「ベニカ」シリーズの各製品の特徴を 化学的な観点 から定量的なデータを交えて解説し、皆さんの植物に合った最適な選択をサポートします!

ベニカはいろいろな種類が売られていて本当に迷ってしまいますよね。

こちらもおすすめ!

あわせて読みたい
【殺虫殺菌剤】花いとし、ベニカXスプレーはどっちがいい?違いを比較 ガーデニングや家庭菜園を楽しんでいると、害虫や病気に悩まされることがありますよね。。。特に、大切に育てている花や野菜が虫に食われたり、病気で枯れてしまったり...
あわせて読みたい
殺菌殺虫剤のベニカXファインスプレーは有害?人体への影響について ベニカXファインスプレーは、住友化学園芸が販売する殺虫殺菌スプレーで、観葉植物や野菜、果樹の害虫や病気対策に使われます。しかし、農薬成分が含まれているため、使...

目次

迷ったらこれ!最強の1本「ベニカXネクストスプレー」

ベニカXネクストスプレー」は、シリーズ内で 最も多機能 な製品です。
有効成分として 5種類の殺虫・殺菌成分 を含み、幅広い病害虫に対応できます。

有効成分とその効果

有効成分濃度(%)作用機構主な標的
クロチアニジン0.008%ネオニコチノイド系(浸透性)アブラムシ、コナジラミ
フルプロアミド0.012%殺菌剤(病原菌の脂質合成阻害)うどんこ病
フェンプロパトリン0.01%ピレスロイド系(接触毒)ハダニ、アザミウマ
イミノクタジンアルベシル酸塩0.01%殺菌剤(細胞膜破壊)黒星病、灰色かび病
チオファネートメチル0.02%ベンズイミダゾール系(細胞分裂阻害)うどんこ病、灰色かび病

メリット・デメリット

メリット

  • 浸透性と接触性の両方を持ち、害虫の発生を抑制しやすい
  • 5成分の相乗効果で、耐性菌や耐性害虫の発生リスクを低減

デメリット

  • 果樹には使用できない
  • 価格が高め約1,500円/1,000ml

使用可能な植物

  • 花卉類:バラ、キク、ガーベラなど
  • 野菜類:トマト、キュウリ、ナス、キャベツ

効果と価格のバランス重視「ベニカXファインスプレー」

ベニカXファインスプレー」は、有効成分が3種類で、価格と効果のバランスが取れた製品です。

有効成分とその効果

有効成分濃度(%)作用機構主な標的
クロチアニジン0.008%ネオニコチノイド系(浸透性)アブラムシ、コナジラミ
ミクロブタニル0.005%殺菌剤(ステロール生合成阻害)うどんこ病
フェンプロパトリン0.01%ピレスロイド系(接触毒)ハダニ、アザミウマ

メリット・デメリット

メリット

  • 「ベニカXネクストスプレー」より安価約1,000円/1,000ml
  • 浸透性と接触性の両方を持つ

デメリット

  • 対象害虫の種類がやや少なめ
  • 使用可能な作物が限定される

使用可能な植物

  • 花卉類:バラ、花月、観葉植物
  • 野菜類:ミニトマト、トマト、キュウリ、ナス

果樹にも使える「ベニカベジフルVスプレー」

ベニカベジフルVスプレー」は 果樹にも使用できる 点が特徴です。

有効成分とその効果

有効成分濃度(%)作用機構主な標的
スピノサド0.01%微生物由来の神経毒アオムシ、ヨトウムシ
ペンチオピラド0.012%殺菌剤(ミトコンドリア機能阻害)うどんこ病、灰色かび病

使用可能な植物

  • 野菜類:トマト、キュウリ、ナス、ピーマン、ネギ
  • 果樹類:カキ、リンゴ、ナシ、モモ、サクランボ

天然成分で安心「パイベニカVスプレー」

パイベニカVスプレー」は 天然由来のピレトリン を使用しています。

有効成分とその効果

有効成分濃度(%)作用機構主な標的
ピレトリン0.02%神経毒(ナトリウムチャネル阻害)アブラムシ、アオムシ

メリット

  • 有機JAS認証 取得
  • 速効性があり、環境負荷が低い

デメリット

  • 殺菌効果はなし
  • 効果の持続時間が短め

苗からの効率的な害虫対策「ベニカXガード粒剤」

ベニカXガード粒剤」は、土壌に混ぜ込むタイプ で、長期間効果が持続します。

有効成分とその効果

有効成分濃度(%)作用機構主な標的
クロチアニジン0.05%ネオニコチノイド系(浸透性)アブラムシ、コナジラミ

メリット

  • 植物の根から吸収されるため、スプレーでは届かない部分にも効果あり
  • 最大1ヶ月 の持続効果

デメリット

  • 収穫前の使用制限がある

まとめ

「ベニカ」シリーズは、多彩な製品があり、それぞれ特徴や使用可能な植物が異なります

製品有効成分数価格(目安)特徴
ベニカXネクストスプレー5種類約1,500円/1,000ml最強の多機能タイプ
ベニカXファインスプレー3種類約1,000円/1,000mlバランス重視
ベニカベジフルVスプレー2種類約1,200円/1,000ml果樹にも使用可
パイベニカVスプレー1種類約900円/1,000ml天然成分で安心
ベニカXガード粒剤1種類約1,500円/1kg土壌から吸収、長期持続

適切な農薬を選び、大切な植物を守りましょう!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次