この記事は、「花も香りも楽しめる丈夫な植物を育てたい」「ナチュラルで手間のかからない草花が欲しい」と考えるガーデナーの方に向けて書いています。
キャットミントは、ふんわりとした紫〜青の花と、やさしい香りが魅力の多年草です。
ボタゾンミントと名前がついていますが、ハーブのように香りはあるものの、シソ科の観賞用草花として人気があります。



見た目は繊細ですがとても丈夫で、暑さにも寒さにも強く、放任でも育つほど管理が簡単な植物です。この記事では、キャットミントの特徴、育て方、花言葉、水やりのコツまで詳しく紹介します。






キャットミントとは?特徴と魅力


キャットミント(学名:Nepeta faassenii)は、シソ科の多年草で、名前の通りネコが好む香りを持つ植物です。
ヨーロッパ原産で、花壇やボーダー、グランドカバーとして人気が高く、イングリッシュガーデンの定番植物でもあります。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学名 | Nepeta faassenii |
| 分類 | シソ科 ネペタ属 |
| 原産地 | ヨーロッパ、西アジアなど |
| 開花時期 | 5月〜9月(初夏〜秋) |
| 花色 | 青紫、薄紫、白など |
| 草丈 | 30〜50cm程度 |
| 耐寒性 | 強い(冬も屋外でOK) |
| 耐暑性 | 強い(真夏も枯れにくい) |
花言葉と意味


キャットミントの花言葉は、その香りや姿に由来したやさしい意味合いが多く、見た目通りの穏やかさを感じさせます。
主な花言葉
- 「自由な愛」
- 「あなたに癒される」
- 「静寂」



香りと花のやわらかい雰囲気が、落ち着いた気持ちにしてくれる花として、ハーブガーデンやナチュラルガーデンにぴったりです。
キャットミントの育て方【基本編】


キャットミントは、環境さえ合えばほぼ放任でも咲いてくれる丈夫な植物です。日当たりと風通しが良い場所を選びましょう。
植え付けの時期と場所
- 植え付け適期:春(3〜5月)または秋(9〜10月)
- 場所:日当たりと風通しの良い場所が理想
- 土壌:水はけの良い土(草花用培養土でOK)
→ 水もちよりも排水性重視で選びます
水やりの方法と肥料管理


キャットミントは乾燥に強く、水のあげすぎが逆に枯れの原因になるタイプの植物です。
水やりの基本
地植えの場合
- 根づいた後は基本的に水やり不要
- 真夏に雨が降らない日が続いた時だけ朝に軽く水を与える
鉢植えの場合
- 土の表面がしっかり乾いてから、鉢底から流れるまでたっぷり
- 蒸れに弱いので、梅雨時期は風通しの良い場所に移動させると安心
肥料
- 肥料は控えめでOK
- 春に緩効性肥料を少量施す程度で十分
- 肥料を与えすぎると花つきが悪くなったり徒長することがあります
長く楽しむための手入れと剪定


キャットミントは咲き終わった花をこまめに切ることで、花期が長くなります。
管理のポイント
- 花が終わったら花茎を半分くらいの高さで切り戻す
- 夏前に切り戻すことで、再び秋に花が咲くこともある
- 株が広がりすぎたら、株分けで更新も可能(秋または春に)
病害虫とその対策


キャットミントは病害虫にとても強い植物です。
ただし、梅雨時や密植した場合に蒸れて弱ることがあります。
| トラブル | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 蒸れ・枯れ込み | 湿度が高すぎる | 風通しを確保し、剪定で株をすっきりさせる |
| アブラムシ | 新芽に発生することがある | 見つけたら手で除去 or 殺虫剤で対応 |
| 根腐れ | 水のやりすぎ | 土の排水性を見直す、鉢底石を入れる |
Q&A:キャットミントの育て方に関する質問


Q1. 猫が寄ってくると聞きましたが大丈夫ですか?
はい、猫が好む香りを持つため、庭に猫がやってくることがあります。
ただし、「キャットニップ(イヌハッカ)」とは別種で、キャットミントにはそこまで強い効果はありません。猫による被害は少ない傾向にあります。
Q2. 植えっぱなしでも大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。多年草なので、数年は植えっぱなしでも毎年花が楽しめます。
ただし、2〜3年に一度は株分けや切り戻しをすると、株が若返って元気になります。
Q3. 寄せ植えにも使えますか?
はい、寄せ植えにもおすすめです。
低めに育つため、バラやセージなど背の高い植物と相性抜群です。香りも楽しめる寄せ植えになります。
まとめ:キャットミントは手間いらずで癒しをくれる花


キャットミントは、丈夫で放任でも育ち、香りや見た目でも楽しませてくれる優秀な多年草です。
乾燥にも強く、花も長く咲くため、初心者でも扱いやすい植物のひとつです。
剪定次第で何度も花が咲き、庭のグラウンドカバーや縁取りにもぴったり。
手をかけすぎず、自然な美しさを楽しみたい方にぴったりの存在です。



今年の春、キャットミントでナチュラルな香りと癒しのあるガーデンを作ってみてはいかがでしょうか。


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