見た目はどっしり。でもどこか愛嬌のある木、ガジュマル。
沖縄では「精霊(キジムナー)が宿る木」として親しまれ、幸せを呼ぶ樹とも言われています。
そんなガジュマル、実は盆栽にもぴったり。
太い根っこが見える“ワイルドな姿”が人気で、上手に育てるとおしゃれなインテリアにもなります。
ボタゾンこの記事では、ガジュマル盆栽の育て方と根っこの整え方を初心者にもわかりやすく紹介します。




ガジュマル盆栽とは?不思議な魅力を持つ「幸せの木」


ガジュマル(学名:Ficus microcarpa)は、クワ科の常緑樹。沖縄や東南アジアなど暖かい地域に自生し、根を空気中に伸ばして大きく育ちます。
ガジュマルの魅力
- 幹や根の形がユニークで、1本ずつ違う表情になる
- 生命力が強く、剪定や環境変化にも強い
- 小さな鉢でも長く楽しめる
見た目の可愛さとは裏腹に、性格はとってもタフ。
「多少放っておいても文句を言わない」――そんな頼れる植物です。
ガジュマル盆栽の育て方【基本の5ステップ】


ステップ①:置き場所を選ぶ
ガジュマルは日当たりの良い場所が大好きです。
ただし、真夏の直射日光に長時間当てると葉が焼けることも。
おすすめの環境
- 春〜秋:屋外の日なた〜半日陰
- 冬:室内の明るい窓辺(最低10℃以上)
寒さが苦手なので、冬は室内に避難させましょう。
ステップ②:水やりのコツ
「乾いたらたっぷり」――これがガジュマルの合言葉です。
- 春〜秋:土の表面が乾いたら鉢底から水が出るまで与える
- 冬:やや控えめ(月に2〜3回で十分)
過湿になると根腐れを起こすので、受け皿に水をためないのが鉄則です。
💡ワンポイント
霧吹きで葉水をするとツヤが出て、害虫予防にもなります。
ステップ③:土と鉢の選び方
水はけがよく通気性のある土を選びましょう。
おすすめの配合
赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂1
鉢は浅めでもOKですが、底穴のあるものを必ず選んでください。
素焼き鉢や信楽焼の鉢は通気性が良くおすすめです。
ステップ④:肥料の与え方
ガジュマルはあまり肥料を欲しがりません。
与えすぎると根が弱くなるので、“ほどほど”がポイント。
- 春と秋に緩効性肥料を少量
- 夏と冬は休ませる
「ちょっとおやつ程度」がちょうどいいバランスです。
ステップ⑤:剪定(せんてい)のコツ
ガジュマルは成長が早いので、年に2〜3回ほどカットして形を整えます。
剪定のタイミング
- 春〜秋(気温20℃以上)
- 枝の付け根を切り、樹形をバランスよく保つ
思いきって切ってもOK。生命力が強いので、すぐに新芽が出ます。
ガジュマル盆栽の「根っこ」を整えるコツ


ガジュマル盆栽の見せどころは、なんといっても“根っこ”。
その形を整えるだけで、印象がガラッと変わります。
根の整え方手順
- 鉢から優しく抜き、土を軽く落とす
- 太い根や長すぎる根をハサミでカット
- 太い根を残して、立体的な形に調整
- 鉢に浅く植えて、根が少し見えるように仕立てる
ポイント:根を見せることで「ガジュマルらしさ」がアップ!
気根(空気中に伸びる根)は自然に垂れるままでもOKです。
・ワンポイント
気根を育てたい場合は、湿度を高めに保つと◎。
霧吹きをまめにすると、根がよく伸びてきます。
よくある質問Q&A


Q. ガジュマルを剪定しすぎたけど大丈夫?
→ 大丈夫です。根や幹が元気なら必ず芽が出ます。焦らず見守りましょう。
Q. 根が鉢から出てきたけど?
→ 元気な証拠です。根をカットして植え替えるとスッキリ整います。
Q. 室内でも育てられる?
→ はい。日当たりの良い窓辺でOK。ただし冬は暖房の風を避けましょう。
ガジュマル盆栽のトラブル対策
| トラブル | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 葉が黄色くなる | 水のやりすぎ or 光不足 | 水やり間隔を調整・日当たりへ移動 |
| 根腐れ | 土が湿りすぎ・排水不良 | 鉢底石を増やす・乾燥期間を設ける |
| 虫がつく | 乾燥・風通し不足 | 霧吹き+葉を拭く。風通しを確保 |
まとめ:ガジュマルは“おおらかな相棒”


ガジュマル盆栽は、丈夫で育てやすく、個性が出せる植物です。
根っこや幹の形を整えるだけで、世界にひとつだけの表情が生まれます。
忙しい日々のなかでも、鉢の中で静かに呼吸するガジュマルを眺める時間は格別。
ちょっと疲れた日でも、彼のどっしりとした根を見れば、きっと肩の力が抜けますよ!




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