秋になると、しとやかに咲く小花で庭を彩ってくれる ハギ(萩)。古くから和歌や俳句に登場する日本らしい植物ですが、「育て方って難しそう…」と感じている方も多いのではないでしょうか。
実はハギはとても丈夫で、肥料や水やりも少なめで育つ手間いらずの花木です。放っておいても季節になると花を咲かせる姿は、まるで「私は自由に咲くから気にしないで」と言っているよう。
ボタゾンこの記事では、ハギの特徴や花言葉、育て方、水やり方法、剪定や病害虫対策 を紹介します。



「秋の風情を感じられる庭にしたい!」という方にぴったりです。


ハギとは?特徴や花言葉を解説


ハギの基本情報と特徴
- 学名:Lespedeza
- 科名:マメ科
- 原産地:東アジア(特に日本に自生)
- 樹高:1〜2mほど(種類によっては低木状になる)
- 開花期:7月〜10月
- 花色:紫紅色、ピンク、白
「秋の七草」のひとつに数えられる植物で、枝垂れるように咲く姿が風情たっぷり。庭木としても和風・洋風どちらにも合い、野趣のある雰囲気を演出してくれます。
ハギの花言葉と意味
- 「思案」
- 「柔らかな心」
- 「内気」
小さく可憐な花にふさわしい、少し控えめでやさしい花言葉です。
ハギの育て方と植える時期


植えるおすすめの時期
- 苗の植え付けは 3月〜4月 または 11月ごろ
- 真夏や真冬を避ければ比較的植えやすい
ハギに適した場所と土づくり
- 日当たりと風通しの良い場所を好む
- やせた土地でも育つが、水はけの悪い場所はNG
- 市販の花木用培養土に川砂を混ぜるとより安心
ハギは根に「根粒菌」という働きがあり、空気中の窒素を取り込むため、肥料が少なくてもよく育ちます。
ハギの水やり方法とコツ


水やりの基本
- 地植え:根付いたらほぼ不要。長く雨が降らないときだけ与える
- 鉢植え:土の表面が乾いたらたっぷり。夏は1日1回が目安
水やりの注意点
- 過湿に弱いため、受け皿に水をためない
- 特に梅雨時は土が蒸れないように注意
ハギは「水やり少なめで元気に育つ」タイプ。むしろ放っておくくらいがちょうどいい植物です。
ハギの剪定と増やし方


剪定のタイミングと方法
- 花が終わった 11月〜12月 に地際から強く切り戻す
- 翌春に新しい枝が伸びて花をつけるので、毎年の剪定が大切
- 放置すると枝が伸びすぎて花つきが悪くなる
「切らないと咲かない」と覚えておくと失敗しません。
増やし方
- 株分けや挿し木で増やせる
- 春に株分け、6月ごろに挿し木が適期
ハギの病気と害虫の予防対策


よくある病気
- うどんこ病:葉に白い粉。風通しをよくすれば防げる
- 立ち枯れ:根が蒸れると起きやすい
害虫対策
- アブラムシ:新芽につく。水で洗い流すか殺虫石けんで対応
- カイガラムシ:枝や幹に固着する。歯ブラシでこすり落とす
予防のコツ
- 株を密植させない
- 定期的に剪定して風通しを確保
- 土の水はけを良くする
ハギ栽培のよくある質問Q&A


Q. ハギは鉢植えでも育てられますか?
→ はい。ただし枝が伸びるので、大きめの鉢と剪定が必要です。
Q. 毎年花を咲かせるにはどうしたらいい?
→ 冬の切り戻し剪定がポイントです。前年の枝には花がつかないので必ず剪定しましょう。
Q. どのくらい成長しますか?
→ 種類にもよりますが、毎年1m以上伸びることも。放置すると大きくなりすぎるので管理が必要です。
まとめ:ハギで秋の風情を楽しもう


ハギは、秋の庭をやさしく彩る丈夫な花木です。
日当たりと風通しの良い場所に植えれば、肥料や水やりもほとんど不要。毎年しっかり剪定すれば、美しい花を長く楽しめます。
「秋らしい庭を作りたい」「手間をかけずに季節の花を楽しみたい」という30代のガーデニング初心者におすすめ。
ぜひこの秋は、庭や鉢にハギを植えて、日本らしい風情を楽しんでみてください。




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