秋の庭で、ひっそりと上品に咲く花――それが ホトトギス です。
名前を聞くと鳥を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実はユリ科の多年草。模様のある花びらが特徴で、落ち着いた雰囲気を演出してくれます。
一見むずかしそうに見えますが、実はとっても丈夫。日陰でもよく咲くため、「うちの庭、日当たり悪いんだよね…」という方にもぴったりなんです。
ボタゾンこの記事では、ホトトギスの特徴や花言葉、育て方、水やりのコツ、増やし方や病害虫対策 をわかりやすく紹介します。



和の趣を感じる秋の花、ぜひあなたの庭にも仲間入りさせてみてください。




ホトトギスとは?特徴や花言葉を解説


ホトトギスの基本情報と特徴
- 学名:Tricyrtis
- 科名:ユリ科
- 原産地:日本・東アジア
- 草丈:30〜80cm
- 開花期:9月〜11月
- 花色:白、紫、ピンク、斑点模様など
名前の由来は、花びらの斑点が鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることから。日本原産の植物で、古くから庭の木陰や山野草として親しまれています。
ホトトギスの花言葉と意味
- 「永遠にあなたのもの」
- 「秘めた意志」
- 「忍耐」
少しミステリアスで、凛とした印象の花言葉が並びます。静かな美しさの中に芯の強さを感じさせる花です。
ホトトギスの育て方と植える時期


植えるおすすめの時期
- 苗の植え付け:3月〜4月、または10月
- 種まき:春(3月〜5月)に行うのが理想
多年草なので、一度植えると毎年秋に花を楽しめます。
ホトトギスに適した場所と土づくり
- 半日陰〜明るい日陰 が理想。直射日光が強いと葉焼けします。
- 水はけと保湿のバランスが取れた土を好む。
- 市販の「山野草用培養土」や「赤玉土6:腐葉土4」のブレンドが最適。
木の根元や建物の北側など、他の植物が育ちにくい場所でも元気に育ちます。まさに“日陰の名脇役”。
ホトトギスの水やり方法とコツ


水やりの基本
- 地植え:雨任せでOK。ただし乾燥が続くときは補助的に与える。
- 鉢植え:土の表面が乾いたらたっぷり。特に夏は朝に水やりを。
注意点
- 過湿に弱いので、水をやりすぎないよう注意。
- 受け皿に水をためない(根腐れの原因になります)。
ホトトギスは“しっとり”が好きですが、“びしょびしょ”は苦手。乾き気味を意識してあげましょう。
ホトトギスの増やし方と剪定の仕方


株分けで増やす方法
- 春(3月〜4月)または秋(10月)に株分けが可能。
- 掘り上げた株を2〜3株に分け、根を傷めないように植え直します。
3年に1度ほど株分けすると、株の老化を防ぎ花つきが良くなります。
剪定(せんてい)のポイント
- 花が終わったら、花茎を根元からカット。
- 冬に地上部が枯れたら地際で刈り込み。
手をかけすぎず、自然な姿を楽しむのがホトトギスの魅力です。
ホトトギスの病気と害虫の予防対策


よくある病気
- うどんこ病:白い粉のようなカビ。湿気と風通しの悪さが原因。
- 灰色かび病:花に灰色のカビ。過湿を避けて防ぎましょう。
害虫対策
- ナメクジ・カタツムリ:葉を食べる。夜に活動するので、見つけたら除去。
- アブラムシ:春先に発生。水で流すか牛乳スプレーで駆除。
予防のコツ
- 株の間隔をあけて植える。
- 定期的に古い葉を取り除いて風通しを良くする。
- 梅雨時期は特に注意。
「湿気」と「風通し」がポイント。どちらもバランスが大切です。
ホトトギス栽培のよくある質問Q&A


Q. ホトトギスは鉢植えでも育ちますか?
→ はい。むしろ管理がしやすく、日当たりを調整できるのでおすすめです。
Q. 花が咲かないのはなぜ?
→ 日当たりが強すぎたり、逆に暗すぎることが原因かも。明るい日陰が理想です。
Q. 冬越しはどうすればいい?
→ 寒さに強いので、特別な対策は不要。地上部は枯れますが春に新芽が出ます。
まとめ:ホトトギスで“しっとり秋の庭”を演出しよう


ホトトギスは、日陰でも育つ丈夫な多年草で、秋の庭を静かに彩ってくれる存在です。
手がかからず、しかも年々株が大きくなるので、長く楽しめるのも魅力。
「派手さはいらないけど、季節を感じる花を育てたい」
そんな30代のガーデニング初心者にこそおすすめです。



ぜひホトトギスを植えて、秋の庭に“和の静けさ”を添えてみてください。




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