秋風に揺れるやさしいピンクの花。
どこか懐かしく、古くから“秋の七草”として親しまれてきた フジバカマ(藤袴)。
「和風っぽくて難しそう…」と思う方もいるかもしれませんが、実はとても丈夫で育てやすい植物なんです。
しかも、香りもよく、蝶が集まる姿も楽しめるんですよ。
ボタゾンこの記事では、フジバカマの特徴・花言葉・育て方・水やりのコツ・剪定・病害虫対策までをやさしく紹介します。



「秋らしい落ち着いた庭にしたい」という方にぴったりです。




フジバカマとは?特徴や花言葉を解説


フジバカマの基本情報と特徴
- 学名:Eupatorium japonicum
- 科名:キク科
- 原産地:日本・中国・朝鮮半島
- 草丈:60cm〜120cm
- 開花期:8月〜10月
- 花色:淡いピンク〜白
フジバカマは、古くから日本の野山に自生していた多年草で、「秋の七草」のひとつ。
名前の由来は、花の色が“藤色”で、葉の形が“袴(はかま)”のように見えることからと言われています。
乾燥させると、甘く上品な香りがすることでも有名。
その香りは“桜餅”の葉に似ていて、昔は香料としても使われていました。
フジバカマの花言葉
- 「あの日の思い出」
- 「ためらい」
- 「遅れ」
どこか郷愁を感じさせる花言葉。
秋風にゆれる花姿とともに、静かな美しさを持つ植物です。
フジバカマの育て方と植える時期


植えるおすすめの時期
- 苗の植え付け:3月〜5月 または 9月〜10月
- 春植えなら根がよく張り、秋に花を楽しめます
フジバカマに適した場所と土づくり
- 日当たりと風通しの良い場所を好む
- 乾燥を嫌うため、湿り気のある土が理想
- 水はけのよい培養土に腐葉土を混ぜると◎
昔は川辺や湿地に群生していた植物なので、ややしっとりした環境が得意。
ただし“過湿”は苦手なので、水のたまりすぎには注意しましょう。
フジバカマの水やり方法とコツ


水やりの基本
- 地植え:根づいたら基本的に雨まかせでOK
- 鉢植え:土の表面が乾いたらたっぷり与える
水を切らしすぎると葉が縮むことがあるので、特に夏場は乾燥に注意。
季節ごとの水やりポイント
- 春〜夏:土が乾いたらたっぷり(特に真夏は朝か夕方に)
- 秋:開花中はやや多めに水を与える
- 冬:地上部が枯れるので控えめ(月1〜2回でOK)
ポイントは「しっとり保ちつつ、根腐れさせない」。
水やり後に鉢底から水が抜ける環境を意識しましょう。
フジバカマの剪定と増やし方


剪定(せんてい)のコツ
- 6月ごろに軽く切り戻すと、草丈を低く保てて倒れにくい
- 花が終わったら花茎を根元からカット
- 冬(12月〜2月)には地際で刈り込み、春に新芽が出る
フジバカマは成長が早いので、梅雨前に形を整えるのがおすすめです。
増やし方(株分け)
- 春(3月〜4月)または秋(10月)に株分けが可能
- 根を2〜3株に分けて再植え付ける
- 2〜3年に1度行うと株が若返り、花つきが良くなります
フジバカマの病気と害虫の予防対策


よくある病気
- うどんこ病:葉に白い粉。風通しを良くして防止
- 立ち枯れ病:過湿が原因。水はけを改善
害虫対策
- アブラムシ:新芽につく。牛乳スプレーで撃退可
- ハダニ:乾燥期に発生。葉裏に霧吹きで予防
予防のポイント
- 株の間隔をあけて風通しを良くする
- 雨が続く時期は水やりを控える
- 枯れ葉を放置せず、こまめに取り除く
フジバカマは基本的に丈夫ですが、風通しが悪いと病気が出やすくなります。
“風通し命”で管理するのがポイントです。
フジバカマ栽培のよくある質問Q&A


Q. フジバカマは鉢植えでも育てられますか?
→ はい。深めの鉢を使えばOK。湿り気のある土を保つのがコツです。
Q. 花が咲かないのはなぜ?
→ 肥料のやりすぎ・日照不足・剪定時期のミスが原因。
特に梅雨前の切り戻しを忘れると花が遅れることがあります。
Q. 冬越しはどうすればいい?
→ 地上部は枯れますが、根は生きています。
春になれば新芽が出るので、冬はそのままでOKです。
まとめ:フジバカマで“しっとり秋の庭”を楽しもう


フジバカマは、秋の庭にやさしい色と香りを添えてくれる多年草。
手入れが少なくても毎年咲き、蝶を呼ぶ姿も楽しめます。
「秋らしい花を育てたいけど、難しいのはちょっと…」
そんな30代のガーデニング初心者にこそおすすめ。



ぜひフジバカマを植えて、秋風とともに香る“穏やかな庭時間”を楽しんでみてください。




コメント