ふんわりと風に揺れる穂がまるで猫のしっぽみたい――そんな愛らしい植物、ペニセツム(チカラシバ属)。
海外風ガーデンやドライガーデンで人気の植物ですが、「おしゃれだけど、育てるの難しそう」と思っていませんか?
実はペニセツムはとても丈夫で、手入れもほとんどいらない“放任OK”タイプの植物なんです。
ボタゾンこの記事では、ペニセツムの特徴・花言葉・育て方・水やりのコツ・剪定・増やし方・病害虫対策を詳しく紹介します。



「風にゆれるおしゃれな庭を作りたい」という30代のガーデニング初心者におすすめです。


ペニセツムとは?特徴や花言葉を解説


ペニセツムの基本情報と特徴
- 学名:Pennisetum alopecuroides
- 科名:イネ科
- 原産地:アジア・アフリカの熱帯・温帯地域
- 草丈:30cm〜1m(種類による)
- 開花期:7月〜10月
- 花色:白、ピンク、紫、ベージュなど
ペニセツムは、細い葉とふわふわの穂が特徴の観賞用グラス(観葉草)。
品種が豊富で、「ペニセツム・アロペクロイデス(チカラシバ)」や「ペニセツム・ルベラム(ルビーモーゼス)」などがあります。
特にルビーモーゼスは、赤紫色の穂が秋の光を受けてキラキラ輝き、庭のアクセントにぴったりです。
ペニセツムの花言葉
- 「心のやすらぎ」
- 「自由」
- 「思いのまま」
風にそよぐ穂の姿が、まるで自由気ままに生きるよう。
ナチュラルガーデンを好む方にぴったりな花言葉です。
ペニセツムの育て方と植える時期


植えるおすすめの時期
- 苗植え:4月〜6月 または 9月
- 種まき:春(4月〜5月)に行うのが理想
寒さに弱い品種もあるので、春植えがおすすめです。多年草タイプは毎年楽しめます。
ペニセツムに適した場所と土づくり
- 日当たりと風通しの良い場所が最適
- 水はけの良い土を好む(赤玉土6:腐葉土3:川砂1が理想)
- 痩せた土地でも育ちやすく、肥料もほとんど不要
ペニセツムは“丈夫で環境に強い”のが特徴。
むしろ手をかけすぎないことが元気に育つコツです。
ペニセツムの水やり方法とコツ


水やりの基本
- 地植え:根づいたら基本的に雨まかせでOK
- 鉢植え:土の表面が乾いたらたっぷりと与える
乾燥に強い植物ですが、鉢植えの場合は真夏に水切れしないよう注意しましょう。
季節ごとの目安
- 春〜夏:1日1回(朝に)
- 秋:2〜3日に1回
- 冬:地上部が枯れたら控えめに(月1〜2回で十分)
水は「控えめ」でも「タイミングよく」。これがペニセツムを長持ちさせるポイントです。
ペニセツムの剪定と増やし方


剪定(せんてい)のコツ
- 冬の終わり〜春(2〜3月)に地際から刈り込み
- 古い葉を整理して新しい芽の生長を助ける
- 穂を楽しみたい場合は、秋に切り花として飾るのもおすすめ
葉がシャープで少し硬いので、手袋とハサミを用意して作業しましょう。
増やし方(株分け)
- 春(3〜4月)に株分けで増やせます
- 根を2〜3株に分けて、植え直すだけでOK
3年ほど経つと株が混み合うので、株分けしてリフレッシュさせると長く楽しめます。
ペニセツムの病気と害虫の予防対策


よくある病気
- さび病:湿気が多いと発生。風通しをよくして予防
- 立ち枯れ:水のやりすぎや排水不良が原因
害虫対策
- アブラムシ:新芽につくことがある。見つけたら水で流すか牛乳スプレーで撃退
- ハダニ:乾燥期に発生。葉裏に霧吹きをして予防
予防のポイント
- 株間を広めにとる
- 枯れた葉や穂は早めに取り除く
- 過湿を避け、風通しの良い環境をキープ
ペニセツムは基本的に強健で、ほとんど病害虫の心配はありません。
手間が少なく、初心者でも安心して育てられます。
ペニセツム栽培のよくある質問Q&A


Q. ペニセツムは鉢植えでも育ちますか?
→ はい。日当たりと風通しの良い場所なら鉢植えでもOKです。鉢底に軽石を入れて水はけをよくしましょう。
Q. 冬越しはできますか?
→ 寒さにやや弱いため、霜の当たらない場所で管理を。多年草タイプなら春にまた新芽が出ます。
Q. ドライフラワーにできますか?
→ できます。穂を切って風通しの良い場所で逆さに吊るすだけ。ナチュラルインテリアにも最適です。
まとめ:ペニセツムで“風を感じる庭”を楽しもう


ペニセツムは、風にゆれる穂が美しい観賞用グラス。
見た目が繊細なのに実はとても丈夫で、手間がかからないのが魅力です。
「おしゃれな庭にしたいけど、毎日の手入れはちょっと…」という30代の方にこそぴったり。
1株あるだけで庭に動きと季節感を与えてくれます。



ぜひペニセツムを植えて、風と光が主役のナチュラルガーデンを楽しんでみてください。




コメント