この記事は、「季節感のある花を育てたい」「手間をかけずに個性的な花を楽しみたい」というガーデナーに向けて書いています。
リコリスは、真夏の終わりから秋にかけて咲く、幻想的で独特な雰囲気をもつ花です。彼岸花(ヒガンバナ)もその一種で、茎だけがすっと立ち上がり、花だけが咲くユニークな姿が印象的です。球根植物なので、一度植え付ければ数年にわたって毎年花を咲かせてくれます。
ボタゾン球根植物なので、一度植え付ければ数年にわたって毎年花を咲かせてくれます。



この記事では、リコリスの基本情報、花言葉、育て方、水やり方法、管理のコツ、よくある質問(Q&A)まで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。


リコリスの基本情報


リコリスはヒガンバナ属に分類される球根植物で、アジア原産の品種が多く存在します。夏の終わりから秋にかけての貴重な花材として人気があり、花の姿も神秘的です。種類によって色や形に違いがあり、ガーデンのアクセントになります。
基本データ
- 学名:Lycoris spp.
- 科名:ヒガンバナ科
- 原産地:東アジア(中国、日本など)
- 分類:多年草(球根植物)
- 草丈:30〜60cm
- 開花時期:8月〜10月
- 花色:赤、白、黄色、ピンクなど
- 耐寒性:強い
- 耐暑性:やや強い
リコリスの花言葉


リコリスは種類によっても花言葉が異なりますが、その幻想的な花姿から深い意味を持つ言葉が多いです。
主な花言葉
- 悲しい思い出
- 再会
- 情熱
- 独立



特に彼岸花(赤いリコリス)には「死」や「別れ」を連想させる意味もある一方で、白いリコリスには「純粋」や「また会う日まで」といった前向きな意味も込められています。
リコリスの育て方


リコリスは一度植えると自然に増えていく強健な植物です。日当たりの良い場所に球根を植え、基本的には放任でも毎年花を咲かせてくれます。
植え付け時期
- 9月〜10月が適期
- 球根は尖った方を上にして深さ5〜7cmで植える
- 株間は10〜15cm程度空けておくと自然に増えやすい
適した環境
- 日当たりの良い場所が理想(半日陰でも可)
- 水はけの良い土を選ぶ
- 落葉樹の下など、夏に日陰になる場所にも向いています
用土と肥料
- 排水性の良い土(赤玉土6:腐葉土4など)
- 元肥として緩効性肥料を土に混ぜ込んでおく



追肥は基本不要ですが、開花後にお礼肥として少量与えると球根が充実
リコリスの水やり方法


リコリスは球根植物のため、過湿に注意し、乾かし気味の管理が基本です。自然のリズムに任せて育てられる植物です。
地植えの場合
- 植え付け直後はしっかり水やりして根付かせる
- 根付いたあとはほぼ水やり不要(雨まかせでOK)
- 夏の乾燥がひどい場合のみ週1程度補水
鉢植えの場合
- 土が完全に乾いてから水やり(週1〜2回程度)
- 成長期と開花期はやや多めに
- 休眠期(晩秋〜初春)は水やりを控えめに
剪定・分球と冬越しのポイント


花がら摘みと葉の管理
- 咲き終わった花は花茎ごと切り取る
- 開花後に葉が出るタイプなので、葉は光合成させて球根を太らせる
- 葉は自然に枯れるまで残しておく
球根の分球(株分け)
- 数年に一度、葉が完全に枯れた初夏〜夏前に掘り上げて分球
- 小さな球根は数年育てると花が咲くようになる
よくある質問(Q&A)


Q1. リコリスは鉢植えでも育てられますか?
A. はい、育てられます。5〜6号鉢に3球程度が目安です。水はけのよい用土と、風通しの良い場所を選んでください。
Q2. リコリスが咲かないのはなぜ?
A. 主な原因は日照不足・球根が若すぎる・植え付けが浅すぎるなどです。日当たりと深さ5〜7cmを意識してみてください。
Q3. 毒性はありますか?
A. はい、全草に毒があります(特に球根)。ペットや小さなお子様のいるご家庭では植える場所に注意してください。
まとめ


リコリスは、季節感と幻想的な雰囲気を手軽に庭や鉢で楽しめる球根植物です。一度植えれば何年も楽しめるうえ、手入れも最小限で済むため、忙しい方や初心者にも非常におすすめの花です。



日当たりと水はけを確保してあげれば、毎年夏の終わりに美しい花が自然に咲いてくれるその姿は、ガーデニングに新しい喜びをもたらしてくれるはずです。


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