ガーデニングや家庭菜園を楽しんでいると、害虫や病気に悩まされることがありますよね。。。
特に、大切に育てている花や野菜が虫に食われたり、病気で枯れてしまったりするとショックが大きいものです。
そこで頼りになるのが 「花いとし」 と 「ベニカX」 などのスプレータイプの殺虫・殺菌剤ですが、「どちらを選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いでしょう。
そこで今回は、この2つの違いや選び方を詳しく説明します!

今回は、化学成分の違いを定量的に比較しながら、効果や適した用途を解説 します!


「花いとし」と「ベニカX」の基本情報と成分一覧




まずは、それぞれの殺虫・殺菌剤に含まれる 有効成分 を確認しましょう。
| 商品名 | 用途 | 殺虫成分 | 殺菌成分 | 効果の特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 花いとし | 花の害虫・病気予防 | ピリプロキシフェン(0.1%) | トリフロキシストロビン(0.03%) | 予防効果 に優れる |
| ベニカXスプレー | 幅広い植物の害虫・病気対策 | フェンプロパトリン(0.02%)、イミダクロプリド(0.02%) | ミクロブタニル(0.03%) | 即効性 が高く、害虫駆除に優れる |
このように、有効成分の種類と濃度が異なる ため、それぞれの特徴が変わってきます。
以下で詳しく成分の作用を見ていきましょう。
殺虫成分の比較|どの害虫に効果的か?


花いとしの殺虫成分:ピリプロキシフェン(0.1%)
- 作用機構 :昆虫成長制御剤(IGR:Insect Growth Regulator)
- 効果 :アブラムシ、コナジラミなどの 成長阻害 により増殖を防ぐ
- 特徴 :即効性は低いが、 卵や幼虫の成長を阻害し、長期間の効果を発揮
ベニカXの殺虫成分
① フェンプロパトリン(0.02%)
- 作用機構 :ピレスロイド系神経毒
- 効果 :アブラムシ、ハダニ、カメムシ、コナジラミなどに 即効性 がある
- 特徴 :神経を麻痺させて害虫をすぐに駆除する
② イミダクロプリド(0.02%)
- 作用機構 :ネオニコチノイド系神経毒
- 効果 :吸汁性害虫(アブラムシ、コナジラミ、アザミウマ)に効果
- 特徴 :経口摂取による持続効果が高く、約2週間の残効性がある
殺虫効果の違いまとめ
花いとし :幼虫・卵に強く、繁殖を防ぐが即効性は低め
ベニカX :成虫の害虫を すぐに駆除 し、効果も長持ちする
殺菌成分の比較|どの病気に効くか?


花いとしの殺菌成分:トリフロキシストロビン(0.03%)
- 作用機構 :ストロビルリン系(ミトコンドリア電子伝達阻害)
- 効果 :うどんこ病・黒星病 などのカビ由来の病気の予防
- 特徴 :感染前に使用することで 病原菌の侵入を防ぐ効果 がある
ベニカXの殺菌成分:ミクロブタニル(0.03%)
- 作用機構 :DMI(脱メチル化阻害)系の抗菌剤
- 効果 :うどんこ病、黒星病、灰色かび病の 治療効果
- 特徴 :病気が発生した後でも 進行を止める効果 がある
殺菌効果の違いまとめ
花いとし :病気の 予防 に向いている
ベニカX :発病後の 治療 に効果的
どちらを選ぶべきか?【用途別の最適な選び方】


| 目的 | 最適な選択肢 |
|---|---|
| 花の病気・害虫を予防したい | 花いとし (卵・幼虫を抑制し、病気も予防) |
| 害虫がすでに発生している | ベニカX (即効性があり、成虫駆除に優れる) |
| 病気が発生してしまった | ベニカX (治療効果あり) |
| 野菜や果樹にも使いたい | ベニカX (幅広い植物に対応) |
結論:どっちを選ぶべき?
- 予防が目的なら → 「花いとし」
- 害虫や病気が発生したら → 「ベニカX」
ベニカXはもっと効果があるこちらのスプレーもおすすめ!
「花いとし」と「ベニカX」を併用するのはアリ?


併用は可能 ですが、以下のルールを守りましょう。
併用のポイント
✔ 花いとしで定期的な予防(1週間~10日ごと)
✔ ベニカXは発生時のみ使用(1回の散布で2週間ほど効果)
✔ 連続使用は避け、1週間以上の間隔を空ける
特に、連続して使用すると耐性がつく可能性があるため、成分が異なる殺虫剤とローテーションすると効果的 です。
葉焼けなどの恐れがあるので、過剰に利用することは避けてください。
まとめ
花いとし は 予防向き(成虫を倒す力は弱い)
ベニカX は 即効性が高く、害虫・病気の駆除向き
野菜や果樹にも使いたいならベニカX
併用する場合は、散布間隔に注意
「害虫や病気を 未然に防ぎたい」なら 花いとし、
「すでに発生した 害虫や病気を駆除したい」なら ベニカX を選びましょう!



しっかり特性を理解して、大切な植物を守ってくださいね!


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