アガベは、力強いフォルムと耐寒性・耐暑性のある育てやすい観葉植物です。初心者でも安心して育てられる品種も多く、アガベの中でも特に人気の品種から育てやすいを5つピックアップしました。初めての方でも取り組みやすい、多肉植物の育て方のポイントも一緒にご紹介します。
その他のアガベはこちらでも記事にしています!

厳選!初めてアガベを育てるならこの5種類
初めてアガベを育てるとなると何から育てていいかわからないかと思います。
人気のあるアガベや耐寒性があるものなど、キジカクシ科アガベ属(リュウゼツラン属)の多肉植物のアガベの種類は
総数300以上(!?)と言われています。
その中から厳選して5種類を紹介します。
1. アガベ・パリー(Agave parryi)

学名:Agave parryi
特徴:
耐寒性が高く、-10℃程度まで耐えるため、日本の寒冷地でも冬越しが比較的簡単です。
丸みを帯びた灰緑色の葉が、ロゼット状に広がります。大人しい色味が上品で、インテリアや庭の景観に自然に馴染みます。
葉の先端には鋭いトゲがあり、全体的にコンパクトなシルエット。
成長がゆっくりで、数十年から数百年に一度しか開花しないのも特徴的。
育て方のポイント:
- 日当たりの良い場所に置く。
- 冬場は乾燥気味に管理し、霜が当たらないように注意する。
- 鉢植えでも成長が早く、見栄えが良いため、初心者にも育てやすい品種です。
2. アガベ・アメリカーナ(Agave americana)

学名:Agave americana
特徴:
数十年から百年以上に一度のペースで開花すると言われ、その開花時には高さ10メートル近い花茎を伸ばし、劇的な姿を見せます(ただし、開花後は親株が枯れますが、周囲に子株が生え増えていきます)。
大きく成長すると幅1~2メートルにもなり、青緑色の葉に黄色や白の縁取りが入る品種もあります。庭に植えると圧倒的な存在感を発揮し、広いスペースがあると映えます。
葉の先端や縁には鋭いトゲがあり、迫力と美しさを併せ持っています。
耐寒性も高く、-5℃から-10℃まで耐えることができるため、温暖な地域では屋外での冬越しも可能です。
育て方のポイント:
- 庭植えにする場合はスペースを広めに確保。
- 乾燥に強く、基本的には水やりは少なめでOK。
- 夏場の強い日差しや冬の霜には注意が必要。
3. アガベ・チタノタ(Agave titanota)

特徴:
比較的耐寒性もあり、-5℃程度まで耐えられるため、日本でも冬越しが可能です。
ただし、霜が直接当たるとダメージを受けるので注意が必要で、実際には5℃以下でダメージを受け始めるので、東京だと11月以降は室内に入れた方が良さそうです。
厚みのある青灰色の葉は丸みがあり、先端には鋭いトゲがついています。葉の縁の白い鋸歯が際立ち、独特の存在感を放ちます。
成長はゆっくりで、コンパクトなロゼット型にまとまります。サイズが大きくなりすぎないため、鉢植えでも管理しやすい品種です。
チタノタだけでもさまざまな品種があり、私も複数種類育てています。
育て方のポイント:
- 春から秋は日当たりの良い場所で育て、力強い葉を育てる。
- 冬は水やりを控え、暖かい場所で管理する。
- 鉢植えで育てるとインテリアとしても楽しめるアガベです。
4. アガベ・ポタトルム(Agave potatorum)

特徴:葉の先がくるっと巻き、シルバーグリーンの葉色が美しいアガベ・ポタトルムは、初心者に優しい小型種です。コンパクトなサイズで育てやすく、インテリアプラントとしても人気があります。
育て方のポイント:
- 半日陰でも元気に育つため、室内向き。
- 水やりは土が乾いてからでOK、湿気を避ける。
- 夏場は風通しの良い場所で管理し、蒸れを防ぐとより元気に育ちます。
5. アガベ・ビクトリア・レジーナ(Agave victoriae-reginae)

特徴:厚みがあり光沢のある濃緑色の葉には、白いラインが入っており、幾何学的な美しいパターンが形成されています。
葉の縁は滑らかで、トゲは先端に小さく控えめにあるのみで、一般的なアガベに比べて扱いやすいです。
成長が非常にゆっくりで、直径20~30センチ程度までにしか大きくならないため、鉢植えにも向いています。密集した葉がロゼット型を形作り、品のある美しさを保ちます。
寒さにも比較的強く、乾燥地に適応しているため、日本でも育てやすいですが、湿気に弱いため注意が必要です。育て方のポイント:
- 直射日光が苦手な場合もあるので、明るい日陰で管理。
- 水やりは少なめでOK。乾燥を好むので湿気に注意する。
- コンパクトなため、鉢植えで管理しやすい。
まとめ:初心者におすすめのアガベ5選でおしゃれな空間を!
アガベは、しっかりポイントを押さえれば初心者でも育てやすく、力強くカッコいい多肉植物です。今回ご紹介した品種は、育て方も比較的簡単で、それぞれが個性的な魅力を持っています。ぜひ自分にぴったりのアガベを選んで、育成を楽しんでください!


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