この記事は、「つる性植物で庭やベランダをおしゃれにしたい」「香りの良い花を育ててみたい」と考えている方に向けて書いています。
スイカズラは、甘く濃厚な香りと、白から黄色へと変化する花が魅力のつる植物です。
ボタゾン丈夫で育てやすく、日当たりの良い場所があればぐんぐん伸びるため、初心者にもおすすめです。



この記事では、スイカズラの特徴から育て方、水やりの方法、花言葉、さらによくある質問まで、わかりやすく解説していきます。




スイカズラとは?特徴と魅力


スイカズラ(和名:吸葛、英名:ハニーサックル)は、日本の野山でも見かけるつる性の常緑低木です。丈夫で生育が早く、フェンスやアーチ、トレリスなどに誘引すれば、短期間で緑のカーテンのように育ちます。
開花時期は5月から7月ごろで、白く咲いた花が黄色に変化しながら、甘い香りを放ちます。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学名 | Lonicera japonica |
| 開花時期 | 5〜7月(品種によっては秋にも) |
| 花色 | 白→黄色(時間とともに変化) |
| 草丈 | 2〜5m以上(つる性) |
| 耐寒性 | 強い |
| 耐暑性 | 強い |
| 香り | 甘く濃厚な芳香あり |
花言葉と意味


スイカズラの花言葉は、見た目の可憐さとつるがしなやかに伸びる性質にちなんだものです。
主な花言葉
- 愛の絆
- 献身的な愛
- 友愛



花が白から黄色へと変化することや、つるが他のものに寄り添うように伸びる様子が、人とのつながりや思いやりを連想させるとして、こうした花言葉が付けられています。


スイカズラの育て方【初心者向け】


スイカズラは日当たりと水はけのよい場所を好みます。植えっぱなしでも毎年咲き、長く楽しめる丈夫な植物です。
植え付けの時期と場所
- 植え付け時期:春(3〜5月)または秋(9〜10月)
- 適した場所:日当たりと風通しのよい場所
- 土壌:草花用培養土または赤玉土6:腐葉土3:川砂1の配合でも良好
- 支柱やフェンス、アーチなどの誘引用構造物があると管理しやすいです
水やり方法と肥料の与え方


水やりの基本
鉢植えの場合
- 表土が乾いたらたっぷりと水を与える
- 夏は朝と夕方の2回が理想的
- 冬は控えめで問題ありません
地植えの場合
- 根付いた後はほとんど水やりの必要はありません
- 真夏の乾燥が続く場合のみ水を与えましょう
肥料
- 植え付け時に緩効性肥料を元肥として施す
- 生育期(春〜初夏)に月1回の液体肥料を追加することで、花つきが良くなります
剪定と誘引のポイント


スイカズラは生育が早いため、剪定と誘引を定期的に行うことで、美しい姿を保てます。
剪定
- 花後(7〜8月)または冬の休眠期に行います
- 混み合った枝や古い枝を根元から切る
- 全体の形を整えるため、伸びすぎたつるは短くカットしても問題ありません
誘引
- つるが柔らかいうちに、フェンスや支柱に沿わせて結びます
- 一方向に誘導すると美しくまとまります
病害虫対策


スイカズラは病気に強い植物ですが、春〜初夏にかけてはアブラムシやうどんこ病が発生することがあります。
主なトラブルと対処法
| トラブル | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| アブラムシ | 新芽や若葉に集まりやすい | 発見次第すぐに取り除くか、殺虫スプレーを使用 |
| うどんこ病 | 湿気と通気不足 | 剪定と株間の確保、必要に応じて殺菌剤を使用 |
| 枯れこみ | 根詰まり、水不足、過湿など | 鉢植えの場合は根の状態と排水性をチェック |
Q&A:スイカズラの育て方に関する質問


Q1. 鉢植えでも育てられますか?
はい、鉢植えでも十分に育てられます。支柱やトレリスを使って育てれば、つるも上手に誘引でき、管理しやすいです。鉢のサイズは8号以上が目安です。
Q2. 香りはどのくらい強いですか?
スイカズラの香りはとても甘く濃厚で、特に夕方以降に強く感じられます。玄関やベランダに植えると、家に帰ったときにふわっと香りが広がる楽しさがあります。
Q3. 花の色が変わるのはなぜですか?
スイカズラは、開花直後は白く、数日経つと黄色に変化します。これは自然な性質で、白と黄色の花が混ざって咲くことで、花壇に動きと彩りを与えてくれます。
まとめ:スイカズラは丈夫で香りも楽しめるつる植物


スイカズラは、手がかからず、長く育てられる魅力的なつる植物です。甘い香り、色の変化、丈夫さの三拍子がそろっており、ガーデニング初心者でも失敗しにくいのが特長です。
フェンスやアーチにからませて立体的に演出することで、庭やベランダの雰囲気が一気に華やかになります。



つる植物を初めて育ててみたいという方は、ぜひスイカズラから始めてみてはいかがでしょうか。


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